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ハイビジョン特集「フロンティア」

ハイビジョンの新しい表現をめざし、世界の映像制作者たちはしのぎを削っている。
ハイビジョン特集フロンティア」は、そんなチャレンジ精神あふれる映像表現の世界に視聴者を案内する。


1本目に登場するのは、「映像詩 プラネット」(スウェーデン)。地球規模の環境変動を、映像詩という斬新な手法で表現し、感性に訴えかけてくる意欲作だ。
急速に進む地球環境破壊。森林は消失し、砂漠は広がり、多くの種が絶滅し、異常気象が世界を覆う…。人類は、その原因を正しく理解する能力を持ちながら、破滅への歩みを止めることができない。
人工衛星からの地球の映像で始まる番組は、美しくも衝撃的な映像を次々に映し出す。
温暖化の影響で溶け出す氷河、森林破壊で息絶えていくゴリラ、ホルマリン漬けにされた多くの絶滅種、途上国に運ばれて捨てられた工業廃棄物…。これが、今われわれの暮らしている地球の姿なのだ。環境問題が陥りがちな、「データの詰め込み」を排除し、映像の力で視聴者に訴える、新感覚の環境番組。


http://www.nhk.or.jp/bs/hvsp/


土曜日かぐらいにBSつけたらこの番組の宣伝が流れて「これは面白そう」と思い、この日がくるのを待っていました…。
世界で起こっている環境問題を取り上げた番組っていうのは日本の様々なテレビ局でも制作されています。でもこの紹介文にもあるように「データの詰め込み」を排除した番組ってなかなかないですよね。『マジメ』と謳っていても大概パネラーで芸能人が出演して、流れるVにも大げさなナレーションや音楽、編集がなされています。あと、いちいち「エェーーッ!?」とか「おお…!!」とか見ている人を萎えさせるような、わざとらしい感嘆の声が流れたり(あの音声だけを消せる機能がないかと、テレビのリモコンを覗き込んでしまう自分が居ます)。本来伝えるべき事実を薄めたり婉曲させた状態で世の中に垂れ流すってことも少なくありません(特に民放の放送局で作られた番組はそんなのばかりの様に思う)。
文化人類学の授業で、なぜ先生が「民放で放送された番組を、授業の資料としてビデオ上映するのは出来るだけやりたくない」って言っていたのか分かった気がします…。
映像としては制作プロダクションの方が述べていた通りでミュージックビデオを見ているような不思議な感じで、でも伝えるべき部分はガツンとくるっていう、インパクトのある映像番組でした。
テーマである環境問題としては…所々まとめとしてテロップが出るんですけど、知られざる人間の不都合な真実が次々と明らかになって、人間って「何かを破壊はたやすく出来ても、何かを守ることが出来ない動物」であるということをつくづく思い知らされました。
しかしそれで落胆、絶望するのじゃなくて、そこから何が出来るか、どうすればその地球を消費することを抑えられるかを考え、行動することが大切なんですよね。
このまま人口が増えた場合、2050年には人口が90億人にまで上るらしいです。現在、地上の50%を人類が侵入していると言われていますが、その頃にはどうなっているでしょう。2050年っていうとワタシは64歳になるのか…生きてるかな。
これはトンデモデリューションですが、例えば国連の総会で「地球に住む人を年間1億人ずつ処分殺します」なんて決まりが出来ていなきゃいいですね。