オニヤンマ改変(NEO)

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ここ一週間で読んだもの。

改めて自分は谷崎潤一郎が好きだという事を思い知らされました。
書名は可愛らしいのに、なぜかグロ気味だったり、奇妙な話が多く収録されているのは何故でしょう。でも、読み応えがありますし、国語の教科書に載っているような作家さんばかりなので、「あ、この人の名前知ってる!」といった具合でとっつき易いかもしれません。


漫才ギャング

漫才ギャング

分かりやすいから楽しめやすい。“テレビで売れている芸人”って結局はそういうところを求められているのではないでしょうか。
「ウケなかったのは、客の笑いのレヴェルが低かったからだ!」と言うタイプの芸人って、テレビでは受け入れられるように思えないので。
それにしても品川さんはナルシストだと思う。


浅田次郎さんのあとがきが印象的だったので、抜粋します。

これまでにはつらいこともあったはずなのだが、どういうわけか思い出せぬ。貴重な人生経験は良くも悪しくも、読み続けてきた書物がすべて呑みこんでしまったらしい。思うに小説家にとっての人生経験は、はたが考えるほど大切なものではないから、これはむしろ福音というべきであろう。美しい物語を読んでいれば、人生は汚れない。